近頃、急に本を読むようになった。
ここ2~3年はほせいぜい年に数冊のペースだったが、ここ一ヶ月で10冊以上のペースで読んでいる。
紙の本ではない。いわゆる電子書籍である。
わたしの場合はiphoneで読む。
ipadが出た前後でずいぶん話題になったし、その後電子書籍の専用端末が出たりもしたが、なんといってもラインナップがもうひとつだった。
しかし、なんとか電子書籍の成功と拡大をのぞむ私は、若干不満の残るタイトルでもがまんして買い続けた。回りの人にも盛んに勧めたりした。
その結果、ここ2ヶ月くらいで状況がかわりはじめたような気するくらい、新刊や話題の本がラインナップされるようになってきた。
iphoneだと、どこでも読めるのがなんとても便利だ。
しかもネット上にいくつかある配信サービスから検索して、そのままダウンロードして読むことができるので、思ったときにすぐ購入できる。これは、音楽のダウンロードがCDを凌駕しつつあるのと同じことだろう。
そして決定的なことは、文字を自由に拡大できるということだ。
聞くところによると、電子書籍の先進国アメリカでの電子書籍のユーザーは若者ではなく、50歳upだという。
わたしと同じ老眼始まり世代である。
わたしの場合はコンタクトを付けた上に、老眼鏡をかけないと読書ができない。
でも、iphoneなら1cm角くらいの大きさにすることも可能なのだ。実に画期的に見やすい。
そんな事情がわたし以外にも日本中をかけめぐり、電子書籍の人気がじわじわとあがってきているのではないか?
そして、大手出版社もその現象を無視できなくなり、積極的に参画してきたのだろう。
ずいぶん前に、なんとなく、晩年のイメージを持ったことがある。
75歳くらいで、長期入院。家族はなし。
両親は当然だが、ヨメさんも先に看取ったということだろう。ヨメさは、いつもあなたが先と言ってはいるが、まあわたしの勝手なイメージだから‥‥
そして、毎日本を読んでいる。
身寄りがなくて本を買って来てくれる人がいないから、携帯TELで、本屋に注文するのだ。
毎日、毎日、本を読む。
医者が診察にきても、看護師が点滴をいても、本を読んでいる。
しかし、ご存知のように、あっという間にそのイメージは古くさくなり携帯電話からのWeb接続で楽天か注文することになるが、さらにスマートフォンになり、電子書籍をダウンロードするまでになるとは、さすがに想像すらしなかった。
あと25年あるから、もっともっと想像を絶する進歩があるのだろう。
医学も進歩して、最晩年が80歳くらいのイメージに伸びれるかもしれない。
iPhoneも進化してあたまに直接差し込むのかもしれない。
ちょっと、楽しみな気さえする。